18日に友人と文楽観てきました。
演目は「伊達娘恋緋鹿子」の火の見櫓の段と、「生写朝顔話」の明石船別れの段、宿屋の段、大井川の段でした。
「伊達娘恋緋鹿子」良かったです。
火の見櫓の段のあらすじ↓
深夜、町の門は閉ざされ、何人たりとも通行は許されない。お七の恋人、吉三を救うためには、なんとしても門を開けなければならない。お七は火の見櫓の半鐘を打てば、火事が起きたと思って門が開けられると考える。火事でもないのに半鐘を打てば、死刑。それでもお七は愛する人のため、火の見櫓に必死で上ってゆく。
髪を振り乱したお七の着物がだんだんはだけて、中に着ていた緋色の着物があらわになっていくんです。お七の燃えるような思いを表しているのでしょう。
火の見櫓を登るシーンでは、人形遣いの姿が完全に見えなくなって、人形だけが櫓を上ってゆきます。
なんか鳥肌が立ちました。
ストーリーっていうより、人形の動きとか演出とか浄瑠璃なんかに感動していたのかもしれません。(もちろんストーリーもいいんだけど)
初っ端からこんなにすごくていいの!? と思いました。
観終わったあとの私と友人の会話↓
私「なんか、最初から山場だったね」
友人「最初からクライマックスって言えよ(笑)」
次に「生写朝顔話」です。
深雪と阿曽次郎という愛し合う二人が引き裂かれ、行く先々で何度も巡り会うもののすれ違い、深雪は悲しみのあまり失明。二人は最後まですれ違ったままですが、深雪の従者がやってきて「二人を必ず添わせる」と約束し、深雪の目も見えるようなるという希望のある終わり方をします。
宿屋の段が好きです。
目が見えなくなった深雪が朝顔と名前を変え、かつて阿曽次郎が与えた朝顔の歌を歌いながら命をつないでいます。阿曽次郎は深雪を座敷に呼び寄せたものの、同席している岩代(←阿曽次郎の命を狙っている) の手前、名乗ることができません。
落ちぶれた恋人を目の前にして何にもできない阿曽次郎…切ない。
この設定を使ってどろっどろの小説書きたいです(笑)
で、阿曽次郎はその後もう一度深雪を呼ぼうとするのですが、それも叶わず出立してしまいます。
出立の直前、阿曽次郎は宿屋の主人に深雪へ渡すようにと自らの名前を記した扇と、お金、目の薬を預けていきます。
阿曽次郎が出立した直後に戻った深雪は、扇から真実を知り、半狂乱になって阿曽次郎を追いかけます。
真実を知った深雪の「エヽ知らなんだ知らなんだ知らなんだ知らなんだ、知らなんだわいなあ。」というセリフが胸に迫ります。(ここの場面なぜかラジオで聞いたことがあります。なんでそんなラジオ聞いてたんでしょう 笑)
いやあ、観に行ってよかったです。
ところで最初に出てきた解説のお兄さんが着ていた衣装はなんて名前なんでしょうね。黒衣さんの頭巾なしバージョン? あれかっこいい(笑)
画像は15時くらいに食べた夕飯。(あくまで夕飯)
マグロのカツです。さくさくしてました(*´ω`)
1. 無題
あ、小説書いたら是非公開してくださいね。楽しみにしてます。