1巻より格段におもしろく感じました。
景虎率いる冥界上杉軍の仲間が揃います。
直江と景虎の過去がおぼろげながら見えてきます。
高耶が直江を頼り始めている自分にとまどいを覚えるのがいいですね。
家庭環境のせいで、今まで誰にも頼らずに生きてこなければならなかった高耶。だから、誰かに頼ってしまったら、自分はだめになってしまうと、直江に対する感情を抑えようとします。ツンデレktkr
この巻では多田加助という人が主導した百姓一揆、「貞享騒動」が描かれています。
1686年、松本藩が年貢を三斗から三斗五升に引き上げ、それに反発した一万人もの農民たちが、減免を求めて松本城下に押し寄せたという騒動らしいです。
藩は一旦要求を飲んだものの、その後撤回。さらに加助ら中心人物を捕え、処刑したそうです。
いや~、勉強になります。
炎ミラを読んでいると、やっぱり『平家物語』を思い出します。
『平家物語』は敗者を語ることによって鎮魂しているのだそうです。
炎ミラもそうなんじゃないかなあという気がします。
っていうか、歴史を扱った作品って全部そうなのかもしれません。
語り継ぐってことは鎮魂なんだと思います。
お葬式のあと、お酒飲みながら故人の思い出話とかするじゃないですか。ああいうのと同じなんじゃないかなと思います。