作中でイリスが話す「神は、ひとつの心を半分にちぎって、ふたつの身体に分けて封印されるのだと聞いたことがあります。それゆえ、裂かれた魂は痛みに震え、狂い、欠けた半分を欲して求め、互いが互いを悲しいほどに呼び合うのだそうです。」という話はプラトンの『饗宴』に出てくる寓話だかどこかの神話だか(曖昧) がモデルになってるんでしょうかね。
昔人間は男と男、女と女、男と女が背中合わせでくっついていた。あるとき人間を恐れた神さまが人間を真っ二つに引き裂いてしまった。人が愛しあうのは引き裂かれてしまった自分の半身を求めているからだ…とかいう話だったと思う。
「HEDWIG AND THE ANGRY INCH」というミュージカルの(私は映画でしか観たことないけど…)「ORIGIN OF LOVE」という曲もこの話がモデルになっています。
本読み終わった後無性に聴きたくなって、リピートしまくっています。
銀レクの雰囲気には合わないけどめちゃくちゃいい曲です。